シアリスは、有効成分タダラフィルを含むED治療薬です。2026年8月31日にはエスエス製薬の市販薬「シアリス」が全国発売され、医療機関で処方を受ける方法に加えて、薬剤師の確認を受けて購入する方法もできました。この記事では、タダラフィルの作用と添付文書にある「36時間」の意味、処方薬と市販薬の入手手順の違いを整理します。

タダラフィルの作用と「36時間」の意味

タダラフィルはPDE5阻害薬で、性的刺激があったときの勃起を助けます。性的刺激がなくても自動的に勃起させる薬ではなく、性欲を高める薬でもありません。

PMDAに掲載されているタダラフィルの添付文書情報には、次の2点が示されています。食事の有無にかかわらず投与できること、そして投与後36時間まで有効性が認められたことです。この「36時間」は、その時間内に性的刺激があったときに有効性が確認された範囲を示すもので、勃起が続く時間ではありません。ほかの成分との違いはED薬3成分の違いで比較しています。

処方薬と市販薬の違い

処方薬のシアリス(タダラフィル)は、医療機関で医師の診察を受けたうえで処方されます。医師が持病や服用中の薬を踏まえて、使えるかどうかや用量を判断します。

市販のシアリスは、エスエス製薬が2026年8月31日に全国発売した製品です。要指導医薬品に区分されているため、購入するときは薬剤師の確認を受ける必要があります。処方薬と市販薬は、有効成分が同じでも、医薬品としての区分や入手時に関わる専門職が異なります。両者を同じものとみなさず、それぞれの添付文書や説明に従いましょう。市販薬の規格や対象となる人は、製品の案内と薬剤師の説明で確認してください。治療中の病気がある人や処方薬を服用している人は、市販薬を検討する前に、かかりつけの医師や薬剤師に相談しておくと判断しやすくなります。

使用前に確認したいこと

作用が長いことは、体調に変化が出たときの経過にも関わります。気になる変化が長引くときは、医師や薬剤師に相談してください。

タダラフィルは、硝酸剤・NO供与剤(ニトログリセリンなど)やリオシグアトとの併用が禁忌です。血圧が下がりすぎるおそれがあるためです。ここに挙げたのは代表例で、そのほかの禁忌や併用注意は製品の添付文書に記載されています。心臓や血管の状態によっては性行為そのものが体の負担になるため、心血管系の状態の確認も必要です。処方薬か市販薬かにかかわらず、持病と、服用中の薬・サプリメントはすべて医師・薬剤師に伝えてください。

主な副作用には頭痛やほてりなどがあります。次のようなときは、速やかに医療機関を受診してください。

  • 急に視力や聴力に異常が出たとき
  • 胸の痛みがあるとき
  • 勃起が4時間以上続くとき

タダラフィルを含む海外製品を個人輸入した場合、国内承認薬とは品質・有効性・安全性の確認のされ方が異なり、医薬品副作用被害救済制度の対象にもなりません。自分で使う目的でも成分や数量に制限があり、他人への販売や譲渡はできません(厚生労働省)。制度の詳細は個人輸入のルールで解説しています。

個人輸入代行の事業者が公開している調達や成分鑑定の説明は、対象範囲が事業者ごとに異なります。各社の説明はアイドラッグストアーの品質管理ガイドとオオサカ堂の品質管理ガイドで個別に整理しています。ただし、こうした情報は国内承認の代わりにはならず、その薬が自分に合うかどうかの判断にも代わるものではありません。

よくある質問

市販のシアリスを購入するときは、どのような流れになりますか?

要指導医薬品のため、購入する前に薬剤師が体の状態や使っている薬などを確認します。取り扱いの有無や購入の手続きは店舗によって異なることがあるため、製品の案内を確認し、薬局で薬剤師に相談してください。

処方薬と市販薬の添付文書は、それぞれどこで確認できますか?

処方薬の添付文書は、PMDAのウェブサイトで製品名から検索できます。市販薬は、製品に同封された説明文書とメーカーの製品案内で確認できます。読んで分からない点は、処方した医師か、購入時に対応した薬剤師に尋ねてください。

まとめ

シアリス(タダラフィル)は、性的刺激があるときに勃起を助けるPDE5阻害薬です。添付文書にある「36時間」は有効性が認められた範囲で、勃起が続く時間ではありません。入手方法は、医師の診察を受けて処方してもらう方法と、市販薬を薬剤師の確認を受けて購入する方法の2つで、手順が異なります。どちらの場合も、持病や使っている薬を整理しておくと相談がスムーズです。